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第12回 障がい者雇用を考える会
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日時:2015.05.27(水)11:30~13:00
【発表者】株式会社江坂-起業家支援センター 社員A 氏
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テーマは「うつ病からの復帰~入社して変わったこと~」
▼発表者メッセージ
弊社で主力社員として活躍しているAさんですが、入社前は、勤めていた会社でうつ病になり、何度か転職したものの長続きせず「自分は仕事が出来ない人間だ」と落ち込み、3年ほど引きこもっていた時期もありました。
そんなAさんがどのようにしてうつ病から復帰したのか、弊社に入社して何が変わったのか、そしてどのような将来を描いているのか、自身の経験を交えてお話しさせていただきます。【タイムテーブル】
11:30 開会 主催者あいさつ
11:35 報告者による発表
11:55 会食準備
12:00 会食・テーブル討論
13:20 アンケート記入
13:30 閉会報告
12回目の障がい者雇用を考える昼食会は、弊社で主力社員として活躍している(2015年5月現在)Aさんが報告者を務めました(本人の希望により、本名は伏せさせていただきます)。
Aさんは、両親から立派な名前をもらったと語ります。今の自分は名前負けしているのでは――と感じているそうです。その背景には、失敗や挫折を繰り返した過去があるようです。
地元の進学校を卒業しましたが、浪人した末に「高校の恥さらし」と思われるような大学に進学。就職活動では内定がもらえず、苦労したそうです。就職しても苦労は続きました。最初の会社では、上司から「お前は使えない」などと怒られ続け「うつ」になって退職してしまいます。その後、さまざまな業種の会社へと転職をしますが、いずれも長く続きません。
「私は常に『無能なポンコツ社員』という烙印を押されている」
自暴自棄になったAさんは、ニートになり引きこもりになります。「うつ病」と診断されたのもこの時期でした。しかし、江坂-起業家支援センターとの出会いが転機となりました。入社したのは、ニートから「無職なオッサン」になる直前の34才最後の日。ぎりぎりでの脱出でした。
「長いブランクがあり不安もありましたが、支援スタッフはそのことを気にせず、入社直後から私を業務の中心メンバーに抜擢してくださいました」
とAさんは話します。さまざまな仕事を何とかこなすことができ、徐々に自信がついていきました。現在は社会保険労務士の資格取得に向けて頑張っているそうです。
Aさんはさらに「ブランクがあったり転職が多かったりする方でも、優秀な人はいると思います。経営者の方々はそういう人を『できない奴』という先入観をもたずに、ぜひ採用してあげて欲しいです」というメッセージで話を締めくくりました。その後、参加者全員でお昼ご飯を食べながら、感想や意見を言い合いました。
「自分のいい所に目を向けて」「地に足をつけて頑張って欲しい」など、Aさんへの励ましの言葉がかけられました。
また「成功と失敗は自分の心で決めるもの」「合気道のように心を柔軟にすることが、パワハラや『うつ』から自分を守るための秘訣」など、障がいのあるなしにかかわらず、人が前向きに生きるための方法について、参加者全員で話し合いました。Q. 参加して良かったことや学んだこと、気づいたことを教えてください。
- 「うつ」という厳しい状況から立ち直ったAさんストーリーがよかった。
社長の指導力が素晴らしいと思いました。 - 考え方、とらえ方で人間は変われると思った。
- 失敗は成功の反対ではなくて、近いところもあって、成功の反対は何もしないことだということ。まず、行動する、始めることが大切。失敗は恐れることはない。
- 色々な話を聞けてよかった。
- つらい経験があっても、前向きに頑張っているAさんのお話を聞けて、自分ももっと頑張ろうと、背中を押されたような気持ちになりました。
「入社して、色々な仕事を任されて自信につながった」ということに対して、きちんと感謝されているのが素晴らしいと思いました。
- 同じ社員として、Aさんのこれまでが知れてよかった。
- 参加者の方も社長と同じような話をされていて、非常に頭が整理されました。
- 「うつ」という厳しい状況から立ち直ったAさんストーリーがよかった。