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第4回障がい者雇用を考える会
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日時:2013.10.16(水)18:30~20:30
【発表者】NPO法人 大阪精神障害者就労支援ネットワーク 保坂 幸司 氏
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テーマは「精神障害者雇用の実態」
▼発表者メッセージ
NPO法人大阪精神障害者就労支援ネットワーク(略称NPO JSN)は精神障がい者に特化した就労移行支援事業所を運営しているNPO法人です。
平成19年6月にJSN門真がオープンしてから現在、府下4か所に事業所を展開し年間約50名の方が就職されています。
NPO JSNの事務局長である保坂さんから精神障がい者の就労支援についてお話しいただきます。【タイムテーブル】
18:30 開会 主催者あいさつ
18:35 報告者による発表
18:55 会食準備
19:00 会食・テーブル討論
20:20 アンケート記入
20:30 閉会
21:00 懇親会(自由参加)報告
保坂さんが資料を用いて、企業の障がい者雇用数は9年連続で増加していることや、身体・知的障がい者に比べ、雇用が遅れていた精神障がい者の雇用も大幅に増えてきていることの説明をしてくださり、 精神障がい者の雇用は着実に進展しているとお話がありました。
しかし一方で精神障がい者は身体・知的障がい者に比べて離職率が高く、全体的な就職者数の大幅な増加が見られないという実態についてもお話がありました。
これについて保坂さんは、職場における配慮が必要と話されました。
障がい者権利条約にも規定されている「合理的配慮」について、具体的にどのような配慮を行えばよいのか、皆さんが考える合理的配慮についての意見を聞かせてほしいと問題提起をされました。株式会社 新栄の廣川さんに乾杯の音頭を取っていただき、会食をしながらの意見交換が始まりました。
参加者の方々から「障がい者雇用が増えたというデータがあるが、実際に地域で実感する場面が無い。」 「どこか施設や特例子会社など、一か所に集中して働いているのではないか?」「それでは意味がない。地域と一緒になって、障がいの有無に関わらず誰もが働きやすい世の中にするにはどうしたらよいのか」といった意見がありました。
また、合理的配慮については「一人一人必要な配慮は違うため、本人にどのような配慮をしてほしいのか聞く必要がある」といったことや、 「企業側にばかり配慮を求めるのではなく、本人もきちんと自分の状態を把握し、どのようにしてもらうと働きやすいのかを自分で説明できる必要がある」といった意見も出ました。
障がい者施設で働く方や障がい者雇用をしている経営者、障がい者と共に働く社員、障がいを持つ方の親御さんなど、様々な立場の方で意見を交換し、 障がい者雇用をもっと身近に地域に広めるために自分たちに何ができるのかを考える時間となりました。
Q.今日のセミナーで学んだことや気づいたこと、感想を教えてください
- 地域のグループホームの建設に住民が反対したということがあった話を聞け、身近なところで起こっているという問題意識を持つことができた。
- 合理的な配慮=ちょっとした気づかい
- 気づかうためにはどんな人か、しっかり理解していくことが(知ってもらうことが)大切だと感じました。
- 改めて、人としてどう生きるのか、働くことの意味。
- 実際に障がい者雇用をされている会社の声を聞くことができて大変良かったと思います。
- 障害者雇用について熱く語ってる事に、私も、もうひとがんばりしようと元気をもらいました