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第8回障がい者雇用を考える会

  • 日時:2014.03.19(木)11:30~13:30
    【発表者】株式会社江坂-起業家支援センター 藤井 浩敬
  • テーマは「過去の自分と現在の自分、そして未来の自分について」

    ▼発表者メッセージ
    藤井浩敬さんは、大学院まで進学した後、生産技術の職場に勤めましたが長く続けることができませんでした。何回も転職を繰り返し、引きこもり歴も10年ほど。何かがおかしいと自分で調べ、発達障害に思い当りました。リハビリで始めた簿記で、なんと 「1級」の資格を取り、将来の夢は「税理士」という藤井さんに、A型事業所の利用者としての視線から、体験談をお話しいただきます。

    【タイムテーブル】
    11:30 開会 主催者あいさつ
    11:35 報告者による発表
    11:55 会食準備
    12:00 会食・テーブル討論
    13:20 アンケート記入
    13:30 閉会

    報告

    藤井さんは、子供の頃とても落ち着きがなく、文章を読むことがとても苦手だったそうです。 そのことから理系の道へと進み、大学院まで特に問題もなく卒業されました。

    しかし、社会人になってからは、苦労の連続だったそうです。
    適応できる仕事と適応できない仕事があり、仕事を長く続けることができず、転職を繰り返しました。

    そんな中、頭を大怪我するということもあり、人とのコミュニケーションに支障をきたすようになりました。
    それがきっかけで、病院でいろいろな薬を処方してもらったそうです。しかし、薬をいろいろ試しても一向に良くならない。

    藤井さん曰く、療養期間も含めて「引きこもり歴」が合計すると10年間ほど。
    自分で「何かがおかしい!」と思い、インターネットで検索し、「発達障害」に思い当りました。

    そして、苦手意識のある病院ではなく、ハローワークに行きました。
    ハローワークでの相談や、専門家の診断を受け、「発達障害」と「高次脳機能障害」だとわかりました。
    ハローワークの担当者に当センターを紹介され、入社に至ります。

    入社してみて、恵まれた環境に「やっと自分の居場所に巡り合えた!」と思ったそうです。 もともと努力家の藤井さん。リハビリで始めた簿記ではなんと「1級」の資格所持者。

    最近は、将来の目標である「税理士」さんの補助業務をすることも多くなりました。
    これからも人とのつながりを大切にし、60歳までに税理士試験に合格し、75歳まで働くのが夢だということです。

    意見交換では、「藤井さんの話に共感した」「勇気づけられた」「勉強になった」などの 感想が聞かれました。
    「職場から逃げても、向上心を持ち続けることが素晴らしい」との意見もありました。 参加者それぞれの思いを熱心に語りあいました。

    Q.今日のセミナーで学んだことや気づいたこと、感想を教えてください

    • あきらめないことの大切さ、前向きに生きる力がとても大切だと勉強させていただきました。
    • 藤井さんのお話はとても共感を得ました。
    • 将来の目標を持って生きて行くことがとても大切だとあらためて感じました。
    • 障害を持ちながら、それに気づかない人に対しどう伝えればよいか、皆悩んでいる。
    • 逃げてもいい、逃げること=新しいことに向かうこと=あきらめない

自立センターえさか

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