過去のブログ
第31回座談会
-
日時:2012.03.15(木)18:30~20:30
「福家流 社員教育術 ~失敗から学んだこと~」
-
江坂が好き!な経営者のための、第31回座談会を開催します。
テーマは
「福家流 社員教育術
~失敗から学んだこと~」問題提起者は
株式会社リブランドマネジメント 福家 孝 さん です。江坂で起業し、建築施工・設計、不動産管理を手がける福家さんに、2度目の問題提起をしていただきます。
福家さんは、ある日、社員から辞表を叩きつけられました。
そのことがあってから、人を雇うことが怖くなっていた福家さんですが、経営理念に共感し、入社してくれる良い社員と出会います。
一方、ある社員のできる仕事の範囲が狭いということに、現在も悩んでおられます。
そんな福家さんに社員との向き合い方について問題提起していただきます。
報告
江坂-大阪どっとJPスタッフの挨拶の後、株式会社リブランドマネジメント 福家さんの問題提起が始まりました。
1、サラリーマン時代は私も社員
当時勤めていた会社には経営理念がなく、社員はみんな各自のモチベーションだけで仕事をしていた。
経営理念や目指すものがしっかりとあれば変っていたのかもしれない。など、自身が社員だった頃の経験談をお話しいただきました。2、独立直後、作業を消化したいだけでの採用
・回収事故による打撃にて、辞めてもらうことのお願い。
雇う側はただ作業を消化してもらい、雇われる側も給料などの条件で選んだという関係での採用だった。
その後、回収事故があり厳しい状況で、給料が払えなくなる前に辞めてほしいとお願いして辞めてもらった。などのお話をしていただきました。・意思疎通が図れないまま退職
以前のスタッフが退職してからしばらくし、建築スタッフが必要だったので募集したところ、高学歴で条件も良い方がいたので採用。
しかし、一緒に仕事をしていく中で、お互いの意見が食い違うことがあったり、自身の仕事や経営に対する想いを伝えられなかったりと、意思疎通が図れなかった。
ある日、その社員は辞表をたたきつけて辞めていってしまった。というエピソードを、そこから学んだことも交えながらお話しいただきました。3、経営理念確立後の採用
悩みながら、頭をひねりながら経営理念をつくった。そんな時に、紹介してもらい採用したのが今の社員の方だった。
今度こそ失敗したくないという思いがあったので、面接の際に経営理念やどんな方向にどんな想いで進みたいのかということを伝えた上で採用。
その後、なぜ入社したのか尋ねられた社員が「経営理念があり、どの方向に進みたいのかを話してくれたから」と答えているのを聞いて、びっくりするのと同時にとてもうれしかった。というお話をしていただきました。
また、今後社員が増えた時に、経営理念や自分の想いをしっかりと伝えていけるのかが心配だということもおっしゃっていました。4、限定された仕事しか出来ない社員との付き合い
会社を設立した当初からいる社員が、なかなか要望に答えてくれず、限定された仕事しか出来ないことに悩んでいる。
知り合いの発達障がいや精神障がいに詳しい方に相談したところ、障がいがある傾向がみられるので、手順を口頭ではなく書いて説明するなど、付き合い方を変えていくことが大切だと言われた。
今後も成長を見守っていくことが使命だと思っている。というお話をしていただきました。また、「社員は道具じゃない」というお話があり、ただ作業をしてもらうのではなく、その仕事をすることで誰が喜んでくれるのかなど、目的を伝えることが大切。
そのことによって、社員の仕事に対する姿勢が変わり、自分で考えて仕事をするようになる。とおっしゃっていました。最後に、会社がどの方向にどんな想いで進んでいくのかを社員にしっかり伝え、想いを共有するというスタイルは、今後もずっと変わらないと思います。と締めくくられました。
そして、ここで社員の方からこっそりお預かりしていたお手紙を、サプライズで読ませていただきました。
社員から見た福家さんのお話や、悩んでいるときにペンで線の引いてあるコラムがデスクに置かれていて、その言葉に励まされたというエピソードなどが書かれた心温まるお手紙で、お手紙をもらってとても嬉しそうな福家さんが印象的でした。福家さんのお話が終わった後、株式会社千里カーゴサービスの固本さんに乾杯の音頭をとっていただき、会食しながらの意見交換がはじまりました。
社員を伸ばすためにはどうすればいいのか。人を雇うとはどういうことなのか。などが話題に上がり、それぞれの悩みや困りごと、社員に対する想いなどを熱く語り合いました。
(以下、アンケートより抜粋)Q.今日の座談会に参加して学んだことや、気づいたことを教えてください
- 想いを伝えることで社員がついてきてくれる。
理念や方向性を社員にちゃんと伝えることが大切。
理想と社員を比べるのではなく、その社員の昨日と今日を比べ、成長を喜ぶことが社員を伸ばすことにつながる。 - 自分の思いをしっかり社員に伝える事。
自分の勉強した事を社員に伝える。
目的を明確に伝える。
ありがとうを言ってもらえる仕事をどうするか考える。 - 理念の重要性、社員を導くためには目的を伝えることの大事さを教えてもらいました。
定刻となり閉会。
閉会後も、引き続き江坂-起業家支援センターの一角で語り合いました。 - 想いを伝えることで社員がついてきてくれる。