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第32回座談会
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日時:2012.04.11(水)18:30~20:30
「つながりの輪で地域を活性化! ~自分たちにできること~」
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江坂が好き!な経営者のための、第32回座談会を開催します。
テーマは
「つながりの輪で地域を活性化!
~自分たちにできること~」問題提起者は
ゴトーたたみ製作所 後藤 孝雄 さん です。江坂で起業して4年。後藤さんは、地域のつながりづくりのためにさまざまな活動を行っています。
地域のお店を紹介し合うことからはじまった「チーム山田」という地域コミュニティをはじめ、地域の方に楽しんでいただけるようなイベントも行っておられます。
地域の業者とともに自分たちの商圏を明るくするためにはどうすればよいのか。地域の活性化のために自分たちにできることは何か。
企業にとって大切な“地域でのつながり”について問題提起していただきます。
報告
座長の高木の挨拶があり、次にゴトーたたみ製作所 後藤さんの問題提起が始まりました。
1・独立開業、生き残り戦略から生まれた地域コミュニティー
平成20年に独立開業。のれん分けでもなければ得意先もない状態で、歩いて5分のところに明治から続く畳屋があるという状態だった。
そんな中で、自分が元請けになるというぐらいの気持ちで、お店にポップやチラシを出したりと工夫していた。
その時に、自分で個人経営のお店に個別に何回も足を運んで、紹介チラシをつくったり、コミュニケーションをとったりしていたことが地域コミュニティをつくるきっかけだった。
など、開業時からチーム山田誕生に向けてのエピソードをお話しいただきました。2・「チーム山田」誕生。
毎年11月末までに経営方針をつくっていて、平成23年につくった経営方針では、平成24年に地域コミュニティをつくることが入っていた。
コミュニティをつくるためには、呼びかけは言葉だけではなく文面が必要だということと、場所を限定することが必要だと考え、行動に移していった。
そして、対象の店舗に呼びかけると、個人経営のお店が6店舗集まり「チーム山田」を結成。
「1人で経営しているので孤独」「経営者どうしで話すこともあまりない」「コミュニティをつくりたいと思っていた」などの声があった。
会議では、積極的な話し合いが繰り広げられ、「道に名前をつけたらどうだろう」「共同のチラシをつくったらどうだろう」などの意見が出た。
など、チーム山田が誕生した際のお話をしていただきました。3・参加者の皆がチームリーダー。
チーム山田の特徴は、会費が発生しないことと、自分たちでチームを作り上げているので、制約がなく自由度が高いこと。
メンバーのお店でご飯を食べたりしながら会議を開き、メンバーみんなでアイデアを出し合いながら積極的に取り組んでいる。
例えば、おさんぽマップをつくるときは、取材・デザインなどの役割にメンバーが進んで加わり、全員で作り上げた。
誰もがチームについて話せて、この先も派閥などはできないと思っている。
チームで大切にしていることは、会議などで出た意見をちゃんと取り上げて、前に進めること。
などを会則などの資料を見ながらお話しいただきました。4.チームとしての取り組み。
・おさんぽマップ
結成したその年に作成。メンバーの店舗紹介が掲載されたスタンプラリー付きのパンフレット。
「おさんぽマップください」と尋ねてこられるお客さんもいる。・クリスマスイベント
おさんぽマップ同様、結成した年に開催。
みんな経営者なので、当日から逆算してスケジュールを立て、間に合わすためにはどうすればいいかなどいろんな意見が出た。
その時に、活動が地域の広報誌にも取り上げられた。・第1回総会
今年1月に総会を開催。
活動報告や反省など、いろんな見本を真似しながら文書をつくり、みんなの意見が一つになるように工夫した。5.自分達が輝いて地域を明るく照らす。
チーム山田は地域コミュニティだが、イベント屋ではない。
経営者どうし、人と人どうしがつながることでお店の認知度を上げ、相乗効果が得られることが目的。
こだわりを持ったお店の経営者、商売人ひとりひとりが輝いてこそ地域を明るく照らすことができる。これからも理念、意義に立ち返り、本分を忘れずに活動していきたいと締めくくられました。
後藤さんのお話が終わった後、株式会リブランドマネジメントの丸山さんに乾杯の音頭をとっていただき、会食しながらの意見交換がはじまりました。
初参加の方の悩みについて参加者みんなで考え、いろんな意見を出し合ったり、後藤さんに対して様々な質問がでたりと、充実した内容の意見交換となりました。
また、後藤さんより、5周年記念のオリジナル商品としてケーキ屋さんとコラボレーションしてつくった、畳形のクッキー(写真右下)がふるまわれました。
(以下、アンケートより抜粋)Q.今日の座談会に参加して学んだことや、気づいたことを教えてください
- 自分から動くことの大切さ。
チラシや販促物を使っての広報。
出た提案は必ずとり上げて前に進めることが大切。 - コミュニティーのとらえ方、つくり方の、方法。
産業は大切だと思った。地域産業のヒントをいただいた。 - 地域コミュニティを通じて「お客さんを共有する」とうのが、とても斬新で良いと思った。
親しみやすいお店がふえると、お客さん側もお店側も明るく、元気になれると思った。 - チームを作ってもイベントを企画するだけでなく、”商売”としてなりたたないといけない!
- 地域コミュニティーのつくり方が勉強になりました
- 人が違えば視点も違い、あたたかい意見をいただき、大いに刺激をいただきました!
- いっしょにいろいろ考えることは大切
- 後藤代表が地域コミュニティーである「チーム山田」を組織して、新しい型態の商店街を独創的につくっている現実に感動しました。
- 地域コミュニティーの話が良かった。
定刻となり閉会。
閉会後も、引き続き江坂-起業家支援センターの一角で語り合いました。 - 自分から動くことの大切さ。