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第33回座談会

  • 日時:2012.05.08(火)18:30~20:30
    「あなたの身はあなたが守る ~放射線・環境汚染~」
  • 江坂が好き!な経営者のための、第33回座談会を開催します。

    テーマは
    「あなたの身はあなたが守る
    ~放射線・環境汚染~」

    問題提起者は
    京都環境合同会社 大平 竜規 さん です。

    大平さんは、2011年7月に独立し、会社を設立。放射線の測定代行や測定機器の販売などを行っておられます。

    サラリーマンからなぜ1人で起業しようと思ったのかという起業の経緯や、理念の達成度などを、過去の転職経験や失敗談を交えながらお話しいただきます。

    また、その中で、現在大きな問題になっている放射線についてのお話もしていただく予定です。

    自分たちを取り巻く環境について一緒に考えてみませんか?

    報告

    座長の高木の挨拶があり、次に京都環境合同会社 大平竜規さんの問題提起が始まりました。

    ①就職の失敗(プラスチック加工業 M社1年半)

    理念を持たずに仕事をしていた。会社の仕組みや自分が何をしたいかを理解していなかった。
    その時はただ、「若い時の苦労は、買ってでもしろ」という言葉を思い浮かべながら仕事をしていたが、今思ってみると理念のない苦労はただ苦しいだけ。
    目的があって苦労するからこそ得るものがあるのであって、当時の自分は目的もなくただ苦労しただけという状態だった。
    など、過去の自身を振り返ってのお話がありました。

    ②転職の失敗(建築材料製造業 T社7年 環境測定業S社5年半 環境測定業N社8ヵ月)

    なぜ仕事をするのかを考えておらず、視野も狭かった。
    そして転職を繰り返し、負の連鎖に。
    など、転職での経験や感じたことをお話しいただきました。

    ③負の連鎖からの脱出(受け身から能動的に)

    次にまた転職しても負の連鎖になるのでは?と考え、今までの経験を生かすことがきる業種で起業。
    経営理念をつくり、その時に大震災が起こった。
    そして、何か出来ることはないかと考え、放射線測定器の販売や測定代行を始めた。
    など、独立の経緯やその後の動向についてお話しいただきました。

    ④放射線測定器について

    これまでは専門家が特定の場所で使う目的で放射線測定器をつくっていたので、操作や数値の理解などが難しいものだった。
    そのため、測定代行を行ったり、消費者が自分で測って分かるような測定器が必要になった。
    また、地上近くは電磁波などの影響があるので、50cm~1mくらい地面から離した方が正確な数値が出る。
    など、放射線測定器についてのお話がありました。

    ⑤食品中の放射性物質の新基準

    新基準ができたことで混乱をまねいたこともあったのではないか?
    ただ基準を低くするのではなく測定の回数を増やしたり、全数検査をしたりして今までの基準のままの方が安心なのでは?
    といったお話がありました。

    さいごに、自分の身は自分で守っていかないといけない。
    けれども難しいこともあるので、そのフォローをしていきたいです。と締めくくられました。

    大平さんのお話が終わった後、日新産商株式会社の河田さんに乾杯の音頭をとっていただき、会食しながらの意見交換がはじまりました。

    放射線についてのお話はもちろん、節電や環境問題についての話も盛り上がりました。

    また、参加者の皆さんから大平さんへのアドバイスや激励の言葉をいただく場面もありました。


    (以下、アンケートより抜粋)

    Q.今日の座談会に参加して学んだことや、気づいたことを教えてください

    • 労働の目的・不安に感じない為の理念の確立の必要性
    • 次はもう一度環境汚染や放射線の話を聞かせて下さい
    • 身近で測定器を買っている人がいる
      もっと興味を持たないといけない
    • 放射性物質について、メディアで聞いたような知識しか無かったので、知らなかったことを聞けて良かった。
      参加者の皆さんと問題提起以外の話もさっくばらんにでき、いろいろ勉強になった
    • 測定器の正しい使い方
      放射能の除染は今のところ完全ではないということ
      失敗は悪いことではない

    定刻となり閉会。
    閉会後も、引き続き江坂-起業家支援センターの一角で語り合いました。

自立センターえさか

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