過去のブログ
第66回座談会
-
日時: 2015.06.11(木)18:30~20:30
『社長が東京に行ってしまう!? ~社長の右腕から経営責任者へ~』
-
江坂が好き!な経営者のための、第66回座談会を開催します。
テーマは
『社長が東京に行ってしまう!? ~社長の右腕から経営責任者へ~』問題提起者は
株式会社空間デザイン 取締役副社長 桑原 宏明さん です。株式会社空間デザインは吹田市にある設計事務所です。
今年の9月に東京事務所を開設することになり、社長の阿部さんは東京事務所で勤務することになりました。大阪事務所は副社長である桑原さんが責任者となり、経営を任されることになったそうです。
これまで社長の右腕として会社を支えてきた桑原さんですが、経営者として会社をひっぱっていくことに、様々な想いを抱かれていると思います。
桑原さんが抱く期待や不安、描いているビジョンなどをお話しいただきます。報告
桑原さんは空間デザインに入社する以前、大手ゼネコンや設計事務所に勤務していました。リーマンショック後、勤めていた事務所の経営が苦しくなったことや両親の介護が必要になったことをきっかけに、自身の事務所を設立された経験もあります。
しかし設計の技術はありましたが経営や営業に関する知識や経験が無かったため、下請けの仕事を受けることが多く、自身の想いにそぐわない仕事が多かったそうです。そんな折、現在の経営パートナーである阿部さんから「一緒に仕事をしないか」と声をかけられ、2年前に空間デザインに入社。
以来、社長である阿部さんの右腕として経営を担ってこられました。
今年の9月に空東京に事務所を開設し、阿部さんが行かれるため、今後は大阪の経営責任者になられます。桑原さんは今後「経営者」として所員に信頼してもらえるか、実務と経営のバランスを上手くとることが出来るかが不安と話されました。
しかし同時に、時代が移りゆく中で、どのように生き残っていくかを考えていくことが楽しみであるとも話されました。
「日本はこれから人口が減っていく時代で、建築の仕事も減っていく。今までは新しく作ることが多かったが、これからは作らない時代。どのようにして生き残っていくのかを考える必要がある。」と話されました。
これまで所員に「新しく作ること」を教えてきた桑原さんですが、これからの「作らない時代」で持つべきスキルをどのように作り、伝えていくかが大切であること、他の職種とも連携し、設計の新たな価値を見出していきたいということを考えておられるそうです。参加者の方々からは「経営者はどしっと構えて、不安を所員に見せたらあかん」という意見と「一人でやろうとしなくて良い。所員にどのような事務所にしていきたいか、どのような経営をしていきたいのか聞き、意見を出し合って一緒に経営をしていけば良い」という意見が出て、それぞれの経験を交えた意見交換が活発に行われました。
(以下、アンケートより抜粋)Q.今日の座談会に参加して学んだことや、気づいたことを教えてください
- 挑戦する人の期待と不安がとても感じました。
- 個人と組織の違い。経営者とはどう社員を育てていくのかを学びました。
- 上に立つ場合、技術者として、また、経営者として、両立したり、補う所もあり、両方のバランス(実績と経営感覚のバランス)を持ってやっていくことが大切かなと思いました。